イベント報告

  • 2017.11.27
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東北ブロック研修&ふるさと起業カンファレンス@いわき市(日程:2017.11.24)文責:神谷宗幣

【龍馬プロジェクト東北ブロック研修】

11月24日は龍馬プロジェクトの東北ブロック研修で、福島第二原発を視察してきました。

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第一原発ばかりに目がいって、我々も第一原発は2回視察に行きましたが第二原発は初めてでした。

セキュリティチェックを厳密に行われたのち、敷地内に入り、東電の方が丁寧に震災の被害や復興状況をプレゼンをして下さいました。

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話を聞くと、第二原発も津波で4つある電源の3つがやられていたんですね。
1つがなんとか生き残り、そこで燃料棒を冷やすことができたそうです。危なかったんですね。知らないのは怖いことです。

今、原発は停止していて、燃料棒は原発から外されて使用済燃料プールで保管されています。

今回は、原子炉建屋の原子炉圧力容器の中まで入れてもらい、現状を見せてもらいました。

震災の被害後も残っていて、その大変さを肌で感じまし、安全対策もすすめられていることがよくわかりました。

被曝量は0.0でした。

やはり現地に足を運んで、本物を見ることは大切です。

以下は私見です ********

さて、原発問題はどうしましょうか?

皆さん、我が事として考えていますか。

私の個人的な意見は、原発政策は期間を決めて廃止です。

ただ、今ある施設は耐久年数を決めて、安全対策をして使うべきだと考えています。

その期間、発電で得たお金で他のエネルギー生産方法に投資し、電力会社の社員さんをそこに移行し、スライドさせていくが現実路線ではないでしょうか。

原発は止めていてもお金がかかります。今回ヒアリングすると、止めている福島県第二原発だけでも450人の人が管理にかかわり、年間数十億のお金がかかるそうです。

日本全体の維持費用はいくらでしょうか。そのお金は誰が払うのかといえば、我々国民です。

また、原発は止めていても燃料棒など、使用済み燃料をすぐに廃棄できるわけではないので、リスクはあるのです。

そもそも論で、先日視察したデンマークのように国民がしっかり勉強して政府を止めれたらよかったんです。もしくはイスラエルのように原子力研究はするが原子力発電はやらない選択肢もあったかもしれません。

しかしやってしまい、事故も起こした。
爆破されたという話もありますが、そうだとしても安全は担保できなかったのは事実です。

今後の安全対策や使用済燃料の保管なども含めてみれば、原発が決して安価な電力とは言えなくなるでしょう。

よって、すぐにやめろ!という人々の意見もわかります。
しかし、じゃあ今の施設や働いている人々、使用済の核燃料はどうしますか?

青森県に中間貯蔵施設と廃棄施設を作ってますが、完成しても順番待ちで直ぐには全部処理できないそうです。

その間に核燃料のあるプールを攻撃されたらどのみちアウトです。
稼働していても、止めていてもリスクはあるわけですから、どうせ維持管理するなら稼働させてお金に変えて、そのお金で新エネルギー政策をすすめるべきではないでしょうか。

方向性を決めず、だらだらやるのが1番のリスクです。国民が原発の事故を忘れるのを待つようなことを考えているなら我が国は終わっています。

いつまでにどうするのかを決めて、産官学で協力して次の方向に向かわねばなりません。

水・エネルギー・食料は国のライフラインです。その方向性はしっかり国民に示し、リスクを含めて考えさせ、国民に判断をさせてこその民主国家ではないでしょうか。

これをやるには、国民の教育から初めて、我がことにしないと、政治家や電力会社を責めていてもどうにもなりません。

悔しいですね。

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【第4回ふるさと起業カンファレンス@いわき市】

原発視察を終えて、夕方からは福島県のいわき市で、龍馬プロジェクトの仲間と【第4回のふるさと起業カンファレンス】を開催しました。

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この企画は、地域を活性化するために地方の思いある方々を繋いでいき、そこに地方議員も関わりながら、政経一体でやっていこうという思いでやっています。

今回も講師はウェイビーの伊藤健太さんにお願いしました。

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伊藤さんの主張で賛同できるのは、起業を促進するのに、行政は補助金など出すな、自分たちでやらせろとハッキリ言ってくれるところです。

また、みんな平等になんて言わないで、人を選んで集中支援して、強い企業をまず一つつくれというのもその通りだと思います。

他にも講演は、聞くたびにいつもアイデアを与えてくれます。

少しだけ例をお伝えします。

伊藤さんは、いい経営者の要件として

・全てを自分事にして考えている

・「How(思考様式)」「What(行動様式)」ではなく「Why(価値観)」で考える

・常に新しいアイデアを考えている

などをあげられます。

全てを自分事にして考えているか?

と聞くと、ビジネスだけではなく、先の原発問題にみるように政治も同じだと思うわけです。

誰も日本のことを我が事として考えていないし、選挙も行かないから民主主義が機能しないわけです。
政治家や官僚の批判をしていても何も変わらないから、私なんかは自分でできることをやろうと考えますし、そういう日本人を増やさないと公務員やサラリーマンを増やしても国は強くならないと感じます。

次に、「How(思考様式)」「What(行動様式)」ではなく「Why(価値観)」で考える

と聞くと、先日イスラエルの中学校でやっていたスタートアップの授業を思い出しました。

そこでも同じく最初に「何のために、誰のために事業をやるか」を考えさせ、
次に「誰とどうやるか」を考えさせ、最後に「どうやるか」を考えさせていました。

当たり前ですが、
何のために、を考えるときには、
やはり世のため人のため、となるわけです。
お金のため、だけに働かねばならない人生なんて奴隷みたいなものですから。

中学生からそんな教育をしているんですから、イスラエルのスタートアップが強いのもわかる気がしました。

また、常に新しいアイデアを考えている
という話の中では、

【非日常の組み合わせ】の中でしか新しいアイデアは生まれない

というメッセージがありました。

本当にこれはその通りで、私なんかが今やろうとしている活動の大半は、海外視察に行ってヒントを得たことばかりです。

環境を変えて、出会う人を変えないと新しいアイデアは生まれないです。

私はこんなことを考えながら話を聞いていました。
参加者の皆さんもいろいろ感じられたかと思います。

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龍馬プロジェクトは政治団体ではありますが、イデオロギー闘争のようなことをやるつもりは一切ありません。

国是十則という基本政策を共有し、
全国に有意のネットワークをつくり、
本当の歴史や国際情勢を学びながら、
政経一体で日本をよりよくしていくアクションを起こすチームづくりを目指します。

次回のふるさと起業カンファレンスは12月1日(金)に熊本で開催します。

http://furusato-conference.com/

伊藤さんの講演だけでも刺激的ですし、
地域経済の課題もわかるので、是非ご参加下さい。

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今後の龍馬プロジェクトの活動

①12/1 ふるさと起業カンファレンス【人吉市】: http://furusato-conference.com/

②12/9(協力)第5回 憲法未来研究会 イベント: https://www.ryouma-project.com/1642/

③12/10 北海道ブロック勉強会【 講師:小野寺まさる 氏 / 岸博幸 氏】: https://www.ryouma-project.com/1613/

④1/20 関西ブロック研修会【 講師:高野誠鮮 氏】: https://www.ryouma-project.com/1651/

⑤2/16 龍馬PJ勉強会 【 講師:三橋貴明 氏】: https://www.ryouma-project.com/1657/

文責:神谷宗幣 (龍馬プロジェクト 会長)

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