イベント報告

  • 2023.07.10
  • イベント報告

女性部会研修会(日程2023.7.8-9)文責:神谷直子

文責:龍馬プロジェクト 女性部会 部会長 神谷直子(高浜市議会議員)

 昨年の東海ブロック研修をきっかけに伊勢志摩に魅力を感じ、令和5年4月から移住体験中の竹久由友理子さんから「菅島しろんご祭を通して、離島を体感する研修」を開催しました。

菅島ギルドハウス
空き家を利用して、今後シェアハウスとして事業展開しようとしている場所です。

まだ完成している宿泊先ではありません。友達の家に泊まりに行ったくらいの感覚で宿泊しました。

【菅島について】

三島由紀夫の潮騒で一躍有名になった島です。

【しろんご祭・菅島灯台150周年記念除幕式などについて】
・しろんご祭
7/8は、年に一度行われる神聖な祭「しろんご祭」の日であり、鳥羽の海女文化を体感する機会でした。毎年7月上旬に菅島の白浜(しろんご浜)で行なわれる「しろんご祭」は、700 年ほど昔、菅島にあらわれた白蛇を竜神の使いとあがめ、大漁と海上安全を祈願したのが始まりと言われています。ホラ貝の音を合図に海女全員が海に入り、鮑のつがいの初捕りを競うもので、雌雄つがいの鮑を最初に捕った者が海女頭となり、一年中尊敬されます。白浜は通常は禁漁区であるが、この日のみ漁が許され、この鮑は菅島の守り神とされる白髭神社に奉納されます。世界でも韓国の済州島と日本だけとされる海女文化が島の人々により引き継がれています。

・菅島灯台150周年記念除幕式
「日本の灯台50選」に選ばれている、現役では最古のレンガ造りの灯台です。
明治6年に初点灯し、現存するレンガ造りの洋式灯台として日本最古といわれています。竣工式には西郷隆盛も参列したと伝えられている。灯台周辺は伊勢志摩国立公園に指定され、伊良湖水道を望む風光明媚の地です。
そんな歴史ある菅島灯台が今年、初点灯から150周年を迎えます。またしろんご祭のあるこの日に記念式典が行われる。タイムカプセルを埋めた若者が子供たちに、スピーチをしていてとても感動的でした。

菅島監的哨跡(旧陸軍伊良湖射場の弾道試験のために作られた施設)

・日本は島国ですが、さらにこの国の中には小さな島(離島)が沢山あります。その島の数はなんと14,000を超えるほどあり、小さな島(離島)と大きな島(本土)で成り立っているのが日本です。また日本の有人離島は305で、これらの島に住む人のおかげで日本の安全保障の一部が守られているが、その実態を見る機会はそれほどありません。
今回の研修地となっている菅島(鳥羽市)もそんな離島の一つで、島の人口は496人(212世帯)ととても小さなコミュニティで成り立っている島で、島民はとても素朴です。
このような素朴な島の実態を皆さんに知って頂き、離島を実感して頂く機会になればと企画しました。鳥羽市は観光として潤っていますが、島としては、スポットを浴びていないので、今回はそこに注目しました。

菅島は、40人くらいしか泊まる場所がありません。島民も500人くらいしか住んでいません。犬は4匹、猫もいません。飲み屋も1軒しかありません。お店も5軒しかありません。

原付にヘルメットを被っていません。びっくりしました。取り締まる警察がいません。

菅島自体は、昔は漁業だけで潤っていた街でした。磯焼けと密猟が問題になっています。海女さんの話は、仕事がどこにでもあり、海藻や海の幸など、取って稼ぐことができます。

海藻はよく取れて、ゴールデンウィークはひじきが取れて、1日5万円稼ぐことができます。

自給自足はできますが、島の中の生活は、コンビニもないし、レストランもないので、少し不便です。船便では、島民割りがありません。

畑は猪が怖くて耕作放棄地となっています。猪がマダニを連れてきました。

血の関係がない方が少ない。家系図が見えてくるぐらい濃い関係となっている。初めてのことはやりたがらない。

伝統文化を守るのも大変です。全盛期は、海女さんだけで400人、だんだん減ってきました。島で生まれた女の子は、海女さんになることができます。今では、海鮮が取れなくて商売になりません。小学生が22人。濃い子供時代を過ごしています。女の子がいません。日本の縮図となっていいます。

漁師町では、男女の役割の違いがはっきりとしています。

星空見学はとても綺麗で街では見かけないものでした。

観光地ではない自然が受け入れてくれて、感動的な旅でした。

漁師さんの船にも乗せてもらって、感激しました。

犬山では、民間のプラットフォーマー(犬山まちづくり株式会社)が活躍していて、そういう形が良いと思ったので、菅島もマッチングがうまくいけば、良いのではと思います。

昭和の日本が残っている気がしました。

新しいものが入ってくることで、昔ながらのことがなくなってしまったのは寂しい気がする人もいます。

などなど、行った方々からの感想も含めてのご報告をさせていただきます。

研修

「海女に生きて、菅島に生きて」というタイトルで、海女さんにご講演いただきました。

海女さんのお話は、昨日行われたしろんご祭りのお話から、どうやって海女になったか、どんな人が海女として適しているか、など、経験を交えて、昔のお話から、今に至るまでのお話をしてくれました。

普段接することのない海女さんのお話は大変貴重なお話となりました。

責:龍馬プロジェクト 女性部会 部会長 神谷直子

最新の活動報告

一覧に戻る