8月17日の9時より12時までAP浜松町において橋本大二郎元高知県知事をお招きして勉強会を開催いたしました。その内容を簡単に報告させていただきます。
初めに龍馬にたとえて私たちに期待することをお話されました。龍馬は出会いの達人である。彼は人と逢うとすぐ和気藹々と人間関係が作れる独特の才能を持った人。せっかく龍馬プロジェクトという運動を始められたのですから、出会いの大切さというものをいつも意識し、その中で人と人をつなげていくことで広い意味での世の中を動かしていく運動につながっていくことを期待しますとお話されました。
橋本先生の先輩の方と小沢さんのこれまでの背景について田中三原則という話をしてくださいました。それは政治は数、数は力、力は金、こういう三原則です。金の力を源として議員の数を集めていけば、それによって政治を動かしていくことが出来る。田中元総理が退いた後、闇の将軍として実権を振るっていたのも田中三原則であったそうです。
確かに小沢さんの存在がなければ、また田中三原則の実践がなければ、昨年の総選挙の政権交代はありえなかったでしょう。そういう意味では小沢さんが日本の政治史の中で、果たした役割は大変多きい。けれども歴史の転換に大きな役割を果たした人は、転換した後に始まる新しい歴史の中で、また大きな役割を果たすかどうかは、これは話が違う。鳩山さんが言いましたが、小沢さんが果たしてくれた役割は大きいが、「だから小沢さん、これからもよろしくね」と言い続けてきたことに、国民も相当の違和感を持っていたでしょう。その田中三原則は、いわばこれまでの政治のきわめて古い体質、それを支えてきた根幹にあるシステムであり、古い体質を党の根幹に据えたまま、そこで新しい民主党の新しい木を接いで行こうとしても、新しい木は絶対に生えてこない。こういったところに私達若者に対する期待、新しい世代へのバトンタッチを国民が期待するのでしょう。
その後も「ねじれ」について普天間問題をたとえ話がありました。その中では今の時点でどうやっていいのかをお互いが知恵を出し、力を出し取り組んでいくことが課題である。そういう議論が出てくることで、「ねじれ」を上手く使っていき、そういう動きが成果としてたとえ出ないとしても、政治が変わったなと、多くの国民が受け止めてくれるのではないでしょうか。
他にもたくさんの知事を経験した立場からこれからの若い政治家、また政治家を目指す若者に対して多くのお話をいただきました。
この講演を聞く中、様々な現状を踏まえた上で、それぞれの自治体で出来ること、今やっていけることもたくさんあるでしょうから新しいことに挑戦していく。まさにこういう龍馬プロジェクトという横のネットワークによって全国で試しながら大きな力にしていくといった、そういう運動を是非とも繰り広げていただきたいとメッセージをいただきました。私たちは改めて、高い志と未来を見つめる蒼く澄んだ目を持った若い世代が全国各地で一斉に表舞台に飛び出していくことで、地域が動き、それは大きなうねりとなって日本を動かしていかなければなりません。一人ひとりが大きなうねりになるよう共に頑張っていきましょう。
文責:植條 敬介(坂出市議会議員/四国ブロック長)
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