龍馬プロジェクト

イベント報告

  • 2013.10.11
  • イベント報告

北海道・東北ブロック 宮城研修(開催日:25.10.2~3)文責:中村圭介

北海道・東北ブロック 宮城研修(開催日:25.10.2~3)文責:中村圭介

北海道・東北ブロック 宮城研修(開催日:25.10.2~3) 文責:中村圭介

10月2日、3日の二日間の日程で北海道・東北ブロック宮城研修を開催致しました。

○石巻市立大川小学校

大川小学校.jpg

龍馬プロジェクトのメンバーである石巻市の阿部利基市議より
震災当時の状況を説明していただきました。

2011年3月11日に発生した東日本大震災。
地震発生後約50分が経過した頃に津波が襲来したそうです。

以前に策定されていた【津波浸水域予測図】では、津波は海岸から最大で3km内陸に入るとされ、
大川小学校(河口から約5kmの距離)に津波は到達しないとされていた。
そのせいもあってか学校の危機管理マニュアルに津波を想定した2次避難先が明記されておらず、
迅速な避難行動に移せなかったことが多くの犠牲者を生んでしまった一つの要因であったようです。

想定外は許されないという事を深く胸に刻み込んだのと同時に、自然災害の凄まじさを実感致しました。
メンバー全員で慰霊碑に手を合わせ次の視察地へ。

○小さな復興プロジェクト onagawa fish アウラ

キーホルダー.jpg

デザイン.jpg

東日本大震災の津波により、女川町の中心部は壊滅的な被害を受けました。

家族、友人、自宅、仕事を失い呆然自失の町民を勇気づけようとスタートしたのが
木工キーホルダーの作成。女川なので魚の形はどうか。そこで【Onagawa fish】が生まれたそうです。

一つ一つ手作業でヤスリ掛けし、きれいな魚の形が形成されていきます。
震災により職を失った方々の新たな就労の場として約10名の従業員を抱えて
小さな復興プロジェクトはスタートしました。

この【Onagawa fish】は、日本全国の販売店の協力をいただき、
順調に売り上げを伸ばしていったとのことですが、復興支援の一過性の物ではなく、
女川町の新たな産業としてこの木工産業がそのひとつになればいい!という強い思いが印象的でした。

地元の若い人たちのアイディアが形となって雇用まで生み出した【Onagawa fish】。
今後の展開にも注目です。メンバーの皆さんに沢山のアイテムを購入頂きました!!

○トレーラー宿泊施設【エルファロ】、女川須田善明町長との意見交換会

エルファレロ.jpg

宿泊地は、トレーラー宿泊施設【エルファロ】。

被災した旅館事業者4社があつまり協同組合という形で運営している施設です。
将来新しい旅館建設まで精一杯頑張るという代表理事の言葉が胸を打ちました。

チェックイン後、須田善明女川町長に足を運んでいただき、意見交換を行いました。
須田町長より当時の被災状況、今後の復興計画について説明をいただく。

千年に一度といわれる津波の被害も凄まじいものがありましたが、これから市街地で
200ha超の区画整理が行われるとのことで、こちらも千年に一度の規模のまちづくりといえるでしょう。

次世代に胸を張って引き継ぐことのできるまちを創っていこう!という須田町長の
強い信念が言葉を通じて伝わってくる熱いお話でした。

もっといえばこれだけの強い思いとリーダーシップを首長がもっていなければ
復興は成し得ないのだと思います。須田町長はその後、地元若者とのワークショップに
参加するため会場を後にしましたが、会議の途中、我々の懇親会にも顔を出していただきました。
本当にありがとうございます!!

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○二日目 東北電力女川原子力発電所視察

二日目は、東北電力の女川原子力発電所を視察。
厳重な身分確認の後、専用のバスで敷地内に入りました。敷地内は写真撮影禁止。
敷地内の事務棟で説明を受ける。

震災発生後、女川原発に多数の避難者が押し寄せた。現場の迅速な判断で、
300名を超える避難者を約3ヶ月程度受け入れたとの事。
主要施設は海面から約15mの高さに位置し、津波は到達しなかった。
揺れの被害もほとんどなく安全に冷温停止ができたそうです。

この度の東日本大震災をうけて、防潮堤をさらに12mかさ上げする事を決定し
現在着工中でした。(約29mの高さ)
また、非常用の大容量電源装置や高圧電源車の配置し、更には冷却機能の確保と
いう事で海水代替ポンプ等を(視察当日、偶然にも海水ポンプを使った訓練が行われていた)を
高台に配備。更なる安全管理の徹底が図られておりました。
今後は原子炉建屋の耐震性を再確認するための準備が行われているようです。

長期的なビジョンにおいて脱原発、自然エネルギーの導入というのは十分に
検討されるべきだと考えますが、問題は今をどう乗り切るのか!?という事。

現在火力を中心とした発電で間に合っているとの声もあるが、老朽化した火力発電所の
フル稼働が今後安定的に行えるとは到底思えません。

今後突発的な停電が起これば社会は混乱し経済や人命に多大なる影響を与えることになるでしょう。
もちろん燃料の高騰や確保について、燃焼による汚染物質の拡散についても今後の重要な検討課題です。

今求められているのは脱原発だけではなく、現状をしっかりと分析したうえで現在、
将来におけるエネルギー供給のありかたではないかと思います。大変勉強になりました。

最後になりますが、遠方よりご参集いただいた同志の皆様に感謝を申し上げ、
北海道・東北ブロック宮城研修の報告と致します。

文責:北海道・東北ブロック長:中村圭介

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